出雲大社「大しめ縄」の場所と、知っておくとより楽しめる豆知識!
日本有数のパワースポットとして知られる島根県の出雲大社。その象徴ともいえるのが、壮大な「大しめ縄」ですよね。「テレビや写真で見たことはあるけれど、実際どこにあるの?」「どんな意味があるんだろう?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
この記事では、出雲大社のシンボルである大しめ縄の場所を詳しくお伝えするとともに、その歴史や意味、知っておくとより参拝が楽しくなる豆知識をご紹介します!
出雲大社「大しめ縄」はどこにある?
出雲大社には、実は大小いくつかのしめ縄がありますが、一般的に「大しめ縄」としてイメージされるのは、以下の2つの場所にあるものです。
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神楽殿(かぐらでん)の大しめ縄
出雲大社で最も大きく、迫力のある大しめ縄は、境内の西側にある神楽殿にあります。テレビや観光ガイドなどでよく紹介される、あの巨大なしめ縄です。長さは約13.5メートル、重さは約5.2トンにも及び、その大きさはまさに圧巻の一言。多くの参拝客がこのしめ縄を背景に写真を撮ったり、その迫力に圧倒されたりしています。
神楽殿は、結婚式などのご祈祷が行われる場所であり、出雲大社の中でも重要な役割を担っています。
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拝殿(はいでん)のしめ縄
本殿の正面にある拝殿にも、もちろんしめ縄はあります。こちらのしめ縄も十分大きいですが、神楽殿のものと比べるとやや控えめなサイズです。しかし、拝殿は参拝者が神様にご挨拶をする最も中心的な場所であり、このしめ縄もまた重要な意味を持っています。
どちらの「大しめ縄」を見に行くべき?
「せっかく出雲大社に行くなら、両方見てほしい!」というのが正直なところですが、特に「テレビで見たあの大きなやつ!」という方は、まず神楽殿の大しめ縄を目指しましょう。拝殿は本殿参拝の流れで自然と目にすることができますよ。
大しめ縄にまつわる知っておくと楽しめる豆知識
ただ見るだけでなく、その背景にある意味や歴史を知ることで、大しめ縄はさらに魅力的に感じられます。
豆知識1:なぜこんなに大きいの?
神楽殿の大しめ縄がこれほど巨大なのは、出雲大社が「縁結びの神様」として非常に多くの信仰を集め、多くの参拝者が訪れることに由来しています。神楽殿は、ご祈祷や結婚式など、様々な祭事が行われる重要な場所であり、その中心にふさわしい威厳と力強さを表すために、これほど巨大なものが奉納されているのです。
豆知識2:あの「小銭」は投げていいの?
神楽殿の大しめ縄に、多くの小銭(お賽銭)が投げ込まれているのを目にするかもしれません。これは、「しめ縄にお金が刺さると縁結びのご利益がある」「願いが叶う」といった言い伝えがあるためですが、実はこれは神社の正式な作法ではなく、推奨されていません。
お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものですので、本来はお賽銭箱に入れるのが正しい参拝方法です。しめ縄が傷つく原因にもなりますし、景観を損ねる可能性もあるため、小銭は投げずに、お賽銭箱に入れましょう。
豆知識3:しめ縄は「左縄」が基本!
神楽殿の大しめ縄は、向かって右側が「綯い始め(ないはじめ)」、左側が「綯い終わり(ないおわり)」となります。つまり、向かって右から左へねじって作られています。
これは「左縄(ひだりなわ)」といい、神聖な場所や神様が宿る場所を示すしめ縄の伝統的な作り方です。一般の縄とは逆向きにねじられているため、ぜひ注目してみてください。
豆知識4:実は定期的に架け替えられている!
この巨大なしめ縄、一度作られたら終わりではありません。稲藁で作られているため、雨風にさらされたり、時間の経過とともに劣化したりします。そのため、通常は**数年に一度(およそ5〜8年周期)**で新しいものに架け替えられています。
この架け替え作業は、地域の方々が協力して行う大がかりな神事であり、その年の稲藁が使われるため、まさに自然の恵みと人々の信仰によって支えられている証とも言えます。
豆知識5:しめ縄の向きにも意味がある?
一般的に神社のしめ縄は、神様が座る方角に綯い終わり(細い方)が来るように飾られることが多いとされています。しかし、神楽殿の大しめ縄は、参拝者が拝む向きを基準に考えられています。
このように、しめ縄の細部にまで意味が込められていることを知ると、より深く出雲大社の神秘を感じられるでしょう。
まとめ
出雲大社を訪れた際には、ぜひ神楽殿と拝殿、両方の大しめ縄をじっくりとご覧ください。特に神楽殿の迫力あるしめ縄は、その大きさに圧倒されるはずです。そして、小銭は投げ入れないこと、しめ縄が持つスピリチュアルな意味や、定期的に架け替えられていることなどの豆知識を知っていると、ただの観光では味わえない深い感動とご利益を感じられるはずです。
出雲大社への参拝が、より思い出深く、心豊かな体験になりますように。