産後用ガードルってどんなもの?産後のボディケアと賢い選び方

 

「出産後、体型が元に戻るか心配…」「産後用ガードルって、いつから、どんな風に使えばいいの?」

出産を経験したママたちが気になることの一つに、産後の体型戻しがありますよね。特にお腹周りのたるみや骨盤の広がりなど、妊娠・出産で変化した体をサポートしてくれるのが「産後用ガードル」です。

しかし、普通のガードルとは何が違うのか、いつから使って、どんなものを選べばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、産後用ガードルの役割から、効果的な選び方、正しい使い方まで、マタニティ下着のプロ目線で徹底解説します。あなたの産後のボディケアに役立つ情報が満載です!


「産後用ガードル」ってどんなもの?普通のガードルとの違い

産後用ガードルは、一般的なファッション用のガードルとは目的と機能が大きく異なります。

1. 産後用ガードルの役割

産後用ガードルは、主に以下の3つの目的で着用されます。

  • 妊娠中に伸びたお腹の皮膚や筋肉をサポート: 妊娠でお腹が大きくなるにつれて伸びてしまった皮膚や腹直筋などを、適度な圧で優しく引き締め、元の状態に戻ろうとする力をサポートします。

  • ゆるんだ骨盤の安定: 出産時にゆるんだり開いたりした骨盤周りを、正しい位置に戻すようにサポートし、安定させます。

  • 体型の補整・ラインを整える: 出産直後のまだ元に戻りきっていない体型を、洋服の下で一時的にすっきりと整え、ボディラインを美しく見せる効果もあります。

2. 普通のガードルとの決定的な違い

  • デリケートな産後の体に配慮した設計:

    • 締め付けが優しい: 産後のデリケートな体に配慮し、急激な締め付けではなく、段階的に、そして優しくサポートする設計になっています。特に産褥期(さんじょくき:産後約6~8週間)は、体が回復途中のため、強い締め付けはNGです。

    • 通気性・肌触り: 悪露(おろ)や汗などでデリケートになりがちな肌のために、通気性や肌触りの良い素材が使われています。

    • 骨盤サポート機能: 骨盤を安定させるための特殊なパワーネットやベルトが内蔵されているものが多く、これは普通のガードルにはない機能です。

    • 履きやすさ: 産後すぐのママでも無理なく着用できるよう、お腹部分が開閉できるタイプや、ウエストやヒップ部分が調整できるタイプもあります。

  • 体型戻しのための段階的サポート: 産後の回復段階に合わせて、数種類のガードルを使い分けることが推奨されます。


いつから?どう使う?産後用ガードルの適切な着用時期

産後用ガードルの着用時期は、出産方法(経腟分娩か帝王切開か)や産後の体の回復状況によって異なります。

1. 産後すぐ~産褥期(出産直後から約2ヶ月頃まで)

  • 目的: 悪露の処理、子宮の収縮サポート、骨盤のゆるみケア

  • おすすめのタイプ:

    • 産後すぐニッパー(ウエストニッパー): 悪露の量が多く、傷の回復が最優先される時期。お腹をソフトに抑える程度の緩やかなニッパーで、子宮の収縮を促し、悪露の排出を助けます。帝王切開の場合は、傷の状態が落ち着いてから医師と相談して使用しましょう。 傷を刺激しないよう、マジックテープの位置などを確認してください。

    • 骨盤ベルト: 骨盤の緩みが気になる場合、骨盤をサポートするベルトを使用します。こちらも強く締め付けすぎないことが大切です。

  • 注意点: この時期は無理な締め付けは絶対に避けましょう。体の回復を最優先に考え、心地よいと感じる範囲で着用します。

2. 産後2ヶ月頃~(体型を戻していく時期)

  • 目的: 伸びたお腹やゆるんだ骨盤を引き締め、体型を本格的に整える

  • おすすめのタイプ:

    • 産後用ガードル(ソフトタイプ): 産後の回復が進み、少しずつ引き締めたい時期。お腹やヒップ、太ももまで広範囲をサポートするタイプを選びます。股上が深く、お腹全体を包み込むものが良いでしょう。

    • ハイウエストタイプ: お腹全体をカバーし、ウエストラインまで整えたい場合に。

  • 注意点: 自分の回復状況に合わせて、無理のない圧迫感のものを選びましょう。

3. 産後3ヶ月~(本格的な体型戻し・体型維持の時期)

  • 目的: より強力な引き締め、体型維持

  • おすすめのタイプ:

    • 産後用ガードル(ハードタイプ): 産後の体が安定し、本格的にボディラインを整えたい場合に。よりパワーネットが強固なタイプを選びます。

    • ロング丈タイプ: ヒップや太ももまでしっかりカバーし、全体的なボディラインを整えたい場合に。

  • 注意点: 強い締め付けは血行不良や体調不良を招く可能性もあります。苦しくないか、体への負担はないかを常に確認しながら着用しましょう。


賢い産後用ガードルの選び方:ココをチェック!

自分にぴったりの産後用ガードルを見つけるためには、以下のポイントをチェックしましょう。

  1. 着用時期・目的に合わせる:

    • 産後すぐは「子宮収縮」や「悪露サポート」重視のソフトなもの。

    • 本格的な体型戻しには「引き締め」重視の補整力があるもの。

    • それぞれの時期に適したタイプを選びましょう。

  2. サイズを正しく測る:

    • 必ず今の自分の体のサイズ(ウエスト、ヒップ)を測ってから選びましょう。妊娠中のサイズではなく、産後の実際のサイズが基準です。

    • 試着が可能であれば、必ず試着してフィット感を確かめましょう。

  3. 素材と肌触り:

    • 産後のデリケートな肌に直接触れるものなので、肌触りが良く、通気性や吸湿性に優れた素材を選びましょう。綿混素材や、汗をかいても快適な吸汗速乾素材などがおすすめです。

    • 縫い目が肌に当たって刺激にならないかなども確認しましょう。

  4. 締め付け感(パワー):

    • 苦しくないか、きつすぎないか、試着して確認しましょう。締め付けが強すぎると、血行不良や体調不良の原因になります。

    • 特に、横になった時に苦しくないか、座った時に食い込まないかなども確認すると良いでしょう。

  5. 履きやすさ・着脱のしやすさ:

    • 産後は、頻繁な授乳やおむつ替えなどで忙しいので、着脱が簡単なものが便利です。

    • お腹部分にファスナーやホックが付いていて開閉できるタイプは、帝王切開の傷への配慮や、トイレの際の利便性も考慮できます。

  6. 股上と丈の長さ:

    • 股上: お腹をしっかりサポートしたい場合は、ハイウエストや深履きタイプを選びましょう。

    • 丈: ヒップアップや太ももまでカバーしたい場合は、ロング丈を選びます。

  7. 洗濯表示:

    • 頻繁に着用するものなので、自宅で手軽に洗濯できるものが便利です。


まとめ:無理なく、自分に合ったガードルで産後を快適に!

産後用ガードルは、出産で変化した体をサポートし、体型を戻すための心強い味方です。しかし、無理な締め付けは逆効果になることもあるため、自分の体の回復状況や、目的に合ったタイプを段階的に選ぶことが何よりも大切です。

焦らず、自分のペースで、そして心地よさを最優先に選びましょう。適切な産後用ガードルを活用して、快適な産後ライフを送り、自信を持って笑顔になれるボディラインを取り戻してくださいね!

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