「あけましておめでとう」はいつまで?1月15日以降のスマートな挨拶とは
新年を迎えると交わされる「あけましておめでとうございます」の挨拶。このおめでたい言葉、一体いつまで使えるのか、迷ったことはありませんか? 特にビジネスシーンでは、時期を逸した挨拶は失礼にあたることも。
今回は、「あけましておめでとう」が使える期間の目安と、1月15日(小正月)を過ぎた後のスマートな対応について詳しく解説します。
「あけましておめでとう」が使えるのは「松の内」までが目安
「あけましておめでとうございます」の挨拶は、一般的に**「松の内」の期間まで**が適切とされています。
この「松の内」とは、門松やしめ飾りなどの正月飾りを飾っておく期間のことです。
- 関東地方: 1月1日〜1月7日
- 関西地方(一部地域): 1月1日〜1月15日
このように、地域によって松の内の期間が異なります。現在は、全国的に1月7日までを「松の内」とするのが一般的になりつつあります。そのため、「あけましておめでとうございます」の挨拶は、基本的には1月7日までと覚えておくと安心です。
ただし、親しい間柄や、久しぶりに会う相手に対しては、地域差を考慮し、1月15日頃までは許容される場合もあります。心配な場合は、7日を過ぎたら後述の別の挨拶に切り替えるのが無難です。
1月15日以降の挨拶はどうする?スマートな切り替え方
松の内が明けて1月8日以降、特に1月15日を過ぎてからは、「あけましておめでとうございます」を使うのは避けましょう。では、どのような言葉を選べば良いのでしょうか?
1. 「今年もどうぞよろしくお願いします」
最も無難で汎用性の高い表現です。「あけましておめでとう」が言えなくなった後でも、新年の抱負や協力関係を継続する意思を伝えることができます。
- 「ご挨拶が遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。」
- 「お久しぶりです。今年もどうぞよろしくお願いします。」
2. 「本年もどうぞよろしくお願いいたします」
より丁寧な印象を与えたい場合は、「本年も」や「お願いいたします」といった表現を使うと良いでしょう。ビジネスシーンや目上の方への挨拶に適しています。
- 「〇〇さん、旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
3. 「〇〇の候、〜」などの時候の挨拶
ビジネスメールや手紙など、より丁寧な文面では、1月であれば「寒さ厳しき折」や「厳寒の候」といった時候の挨拶を前置きに使うと、季節感を出しつつ丁寧な印象を与えられます。
- 「寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。」
- 「厳寒の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。」
4. 近況を尋ねる言葉を添える
久しぶりに会う相手には、新年の挨拶の代わりに、相手を気遣う言葉を添えるのも良いでしょう。
- 「ご無沙汰しております。お変わりありませんか?」
- 「〇〇さん、お元気でしたか?」
迷ったらこれ!安全な挨拶の選び方
- 1月7日まで: 「あけましておめでとうございます」でOK。
- 1月8日〜1月15日頃: 親しい間柄なら「あけましておめでとう」も場合によっては可。心配なら「今年もどうぞよろしくお願いします」に切り替える。
- 1月15日以降: 「今年もどうぞよろしくお願いします」「本年もどうぞよろしくお願いいたします」など、新年を通して使える挨拶に完全に切り替える。
まとめ
「あけましておめでとうございます」の挨拶は、基本的に松の内である1月7日までと覚えておくと、どんな場面でもスマートに対応できます。1月8日以降、特に1月15日を過ぎてからは、「今年もどうぞよろしくお願いします」といった表現に切り替えるのが適切です。
状況や相手との関係性に合わせて、適切な言葉を選ぶことで、新年の良い関係性を築いていきましょう。