年賀状の旧姓記入、必要?不要?届け方からマナーまで徹底解説!


結婚して苗字が変わると、何かと気になるのが「旧姓」を使う場面ですよね。特に年賀状は、たくさんの人に送るものだからこそ、「旧姓は書くべき?」「失礼にならないかな?」「そもそも旧姓で届くの?」といった疑問がわいてくるのではないでしょうか。

今回は、そんな年賀状の旧姓に関する疑問をスッキリ解決!旧姓を記載する際の必要性や、正しい書き方、そしてマナーまで、知っておきたいポイントを分かりやすくご紹介します。


年賀状に旧姓を記入する「必要性」とは?

年賀状に旧姓を記入するかどうかは、いくつかの状況によって必要性が変わってきます。一番の目的は、「誰からの年賀状か、相手に確実に分かってもらうため」です。

1. 相手があなたの「旧姓」しか知らない場合

  • 職場関係や旧友: 結婚前の職場の同僚、学生時代の友人、習い事の仲間など、あなたの新しい苗字を知らない方がいる場合、旧姓を書いておかないと「誰からの年賀状だろう?」と相手を戸惑わせてしまう可能性があります。
  • 旧姓での付き合いが長い相手: たとえ新姓を知っていても、旧姓での付き合いが長く、旧姓で呼び慣れている相手には、旧姓を添えることで親近感や分かりやすさが増します。

2. 結婚したことを知らせる「報告」を兼ねる場合

結婚後初めての年賀状は、結婚報告を兼ねることが多いですよね。この場合、新姓と旧姓を併記することで、「結婚して苗字が変わりました」というメッセージを明確に伝えることができます。

3. 年賀状のマナーとして

特に決まったルールはありませんが、相手への配慮として、旧姓を添えることが親切とされる場合が多いです。相手が新旧どちらの苗字で認識しているか、思い出してみるのが一番です。


年賀状は「旧姓」だけでも届く?配達の仕組み

「新姓で送るのが基本だけど、もし旧姓だけで出してしまったら…?」と心配になる方もいるでしょう。結論から言うと、旧姓だけでも届く可能性はありますが、確実に届くとは限りません。

配達の基本は「現住所」と「世帯主の苗字」

郵便物は、まず宛先の住所に配達されます。そして、その住所の世帯主(現住所に住んでいるあなたの新しい苗字)と受取人の苗字が一致しない場合、配達員が「この人は誰だろう?」と迷ってしまうことがあります。特に、同じ苗字の人が住んでいる場合や、マンション名などが不明確な場合は、誤配や返送のリスクが高まります。

旧姓で届くケース

  • 配達員があなたのことをよく知っている: 地域に密着したベテランの配達員であれば、旧姓とあなたの顔が一致し、無事に届けてくれることがあります。
  • 転居届に旧姓も記載している: 郵便局の転居届には、旧姓も記載できる欄があります。ここに旧姓を記載していれば、旧姓宛の郵便物も転送される可能性があります。

旧姓で届かない可能性が高いケース

  • 配達員があなたのことを知らない: 引っ越したばかりなど、配達員があなたのことを知らない場合は、旧姓だけでは判断が難しいです。
  • 表札が新姓のみ: ポストや玄関の表札が新姓のみの場合、配達員が「該当者なし」と判断してしまうことがあります。
  • 転居届に旧姓を記載していない: これが一番大きな原因です。旧姓宛の郵便物は転送されずに返送されてしまう可能性があります。

確実に届けるには「新姓+旧姓」がベスト!

旧姓で送ることは、相手に確実に届けるという点でリスクがあります。確実に年賀状を届けたいのであれば、新姓と旧姓を併記するのが最も安全で確実な方法です。


迷わない!年賀状への旧姓の「正しい書き方」マナー

それでは、実際に年賀状に旧姓を記載する際の具体的な書き方をご紹介します。いくつかのパターンがあるので、相手や状況に合わせて使い分けましょう。

1. 新姓をメインに、旧姓を添える書き方(最も一般的でおすすめ)

新姓を大きく記載し、その横や下に小さく旧姓を添える方法です。結婚報告を兼ねる場合や、相手が新旧どちらの苗字で認識しているか分からない場合に最適です。

  • 例1:新姓の横にカッコ書きで旧姓を記載
    田中 〇〇(旧姓:佐藤)
    
  • 例2:新姓の横に「旧姓○○」と記載
    田中 〇〇 旧姓 佐藤
    
  • 例3:新姓の下に小さく記載
    田中 〇〇
    (旧姓 佐藤)
    
  • 例4:名前の後にカッコ書きで旧姓を記載
    田中 〇〇(佐藤)
    
    ※この場合は、苗字部分か名前部分で区別ができるようにスペースを空けるなど配慮しましょう。

ポイント:

  • 旧姓は新姓よりも小さめの文字で書くのがマナーです。
  • 「旧姓」と明記することで、より分かりやすくなります。

2. まだ「旧姓で通っている」相手への書き方

旧姓での付き合いが長く、職場や友人関係でまだ旧姓で通している相手には、以下のように記載することも可能です。ただし、これは相手があなたの新しい苗字を全く知らない場合に限るのが無難です。

  • 例1:旧姓の横に小さく新姓を添える
    佐藤 〇〇(田中)
    
  • 例2:旧姓をメインに、カッコ書きで「結婚して田中になりました」など補足
    佐藤 〇〇
    (結婚して田中になりました)
    

注意点:

  • この書き方は、相手があなたの結婚を知らない場合にのみ有効です。知っている相手には、前述の「新姓メイン」の書き方が丁寧です。
  • あくまで旧姓でしか認識されていない相手への「一時的な対応」と考えましょう。いずれは新姓で出すことを目指します。

3. 連名で出す場合の書き方

ご夫婦の連名で出す場合も、同様に旧姓を添えることができます。

  • :
    田中 太郎・〇〇(旧姓 佐藤)
    

裏面(メッセージ面)への記載

差出人欄だけでなく、裏面のメッセージ欄に結婚報告を兼ねて記載することも一般的です。

  • : 「昨年〇月に結婚し、この度田中〇〇となりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」 「旧姓 佐藤で大変お世話になりました。この度、田中〇〇となりました。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」

疑問を解消!年賀状の旧姓に関するQ&A

Q1:結婚後、何年くらい旧姓を併記すべき?

A:明確なルールはありませんが、結婚後1年目〜3年目くらいまでが目安と言われています。相手があなたの新姓をしっかり認識していれば、その後は新姓のみで大丈夫です。ただし、旧姓でしか知らない相手がまだいる場合は、その都度判断しましょう。

Q2:SNSで結婚報告した相手にも旧姓は必要?

A:SNSで報告済みの相手でも、念のため旧姓を併記しておく方が親切です。SNSと年賀状ではフォーマル度が異なりますし、相手がSNSでの報告を覚えていない可能性もゼロではありません。

Q3:旧姓のハンコは使っていい?

A:年賀状では、苗字のハンコは使用しないのが一般的です。特に、宛名面に押すのは失礼にあたる可能性もあります。差出人欄は手書きか印刷で対応しましょう。

Q4:手書きと印刷、どちらが良い?

A:差出人情報は印刷でも問題ありません。ただし、一言手書きでメッセージを添えることで、より気持ちが伝わる温かい年賀状になります。旧姓を添える場合も、印刷で対応してOKです。


まとめ:年賀状の旧姓は「相手への配慮」が一番大切!

年賀状に旧姓を記入するかどうかは、結局のところ「相手が誰からの年賀状か、すぐに分かるように配慮する」という気持ちが一番大切です。

  • 新姓を知らない、または旧姓で長く付き合いのある相手には「新姓+旧姓」を推奨!
  • 確実に届けるためにも「新姓+旧姓」がベスト!
  • 書き方は、新姓の横や下に小さくカッコ書きで添えるのが一般的です。

この記事を参考に、あなたらしい心温まる年賀状を作成し、大切な方々へ新年のご挨拶を届けてくださいね!

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