なぜカメムシは大量発生するの?不快なアイツの退治&予防策を徹底解説!
洗濯物を取り込んだら、窓を開けたら…「うわっ、カメムシ!」
独特のあのニオイと、不意な飛来で多くの人をうんざりさせるカメムシ。なぜか毎年、ある時期になると大量発生しているように感じませんか?実は、カメムシの大量発生には、ちゃんとした原因があるんです。
今回は、カメムシが大量発生する理由から、効果的な退治方法、そして家に入れないための予防策まで、皆さんが気になるカメムシ対策を詳しくご紹介します!
カメムシが大量発生する原因とは?
カメムシが「今年は多いな」と感じる年には、いくつかの共通した気象条件や環境要因があります。
1. 気象条件:暖冬と夏の高温
カメムシの発生には、その年の気候が大きく影響します。特に、以下の条件が揃うと大量発生しやすいと言われています。
- 暖冬: 冬が暖かいと、カメムシが越冬しやすくなり、生き残る個体が増えます。通常、カメムシは冬を乗り越えるのが難しい昆虫なので、暖冬は彼らにとって好条件なんです。
- 夏の高温: 夏の気温が高いと、カメムシの活動が活発になり、繁殖が促進されます。また、カメムシの天敵であるクモなどの活動が鈍ることもあり、カメムシがより多く生き残れる環境が整ってしまいます。
これらの気象条件が重なると、翌年にカメムシが爆発的に増える可能性があります。
2. 食料源の豊富さ
カメムシは植物の汁を吸って生きています。特に、稲や大豆、果物(カキやミカンなど)の生育状況が良ければ良いほど、彼らのエサが豊富になります。
- 作物の豊作: 農作物、特にカメムシが好む作物が豊作の年は、カメムシにとって絶好の繁殖期となり、結果的に個体数が増加します。
- 雑草の繁茂: 家の周りに雑草が多く生い茂っていると、そこもカメムシのエサ場や隠れ家となり、家の近くでの繁殖を促してしまいます。
3. 越冬場所を求めて
秋が深まり気温が下がってくると、カメムシは冬を乗り越えるための暖かい場所を探し始めます。彼らは少しの隙間でも入り込めるため、住宅の壁の隙間、換気口、窓のサッシなど、あらゆる場所に侵入しようとします。これが、秋口に「家に大量発生した!」と感じる大きな理由です。
不快なカメムシの効果的な退治方法
家の中に入ってきてしまったカメムシ、あのニオイを出させずに退治したいですよね。いくつか効果的な方法をご紹介します。
1. ペットボトルやガムテープで捕獲
これが最も臭いを発生させずに安全に退治できる方法です。
- ペットボトル作戦: 空のペットボトル(飲み口が広いものが◎)に食器用洗剤を数滴入れておきます。カメムシをペットボトルの中に誘導し、フタをすればOK。洗剤液に触れると溺れて動かなくなります。
- ガムテープ作戦: ガムテープや養生テープを輪にして粘着面を外側にし、そっとカメムシを貼り付けます。そのままテープでカメムシを包み込み、しっかり閉じ込めて捨てましょう。
【重要!】ティッシュで潰すのは絶対にNG!
カメムシを潰すと、あの強烈なニオイをまき散らしてしまいます。潰す以外の方法を選びましょう。
2. 殺虫剤を使用する
市販のカメムシ専用殺虫剤を使用するのも一つの手です。最近では、噴射することでカメムシを瞬時に凍らせてニオイを出さずに駆除できるスプレータイプも販売されています。
- 直接噴射: カメムシに直接スプレーして駆除します。
- 待ち伏せ効果: 窓枠や網戸にスプレーしておくことで、侵入しようとするカメムシを寄せ付けない効果や、触れたカメムシを駆除する効果が期待できます。
【注意】: 使用の際は、換気をしっかり行い、取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。
3. 掃除機で吸い取る(非推奨)
一時的に吸い込むことはできますが、掃除機内にニオイが残ったり、排気口からニオイが漏れたりする可能性があります。あまりおすすめできる方法ではありません。どうしても他に手段がない場合のみ、覚悟して行いましょう。
カメムシを家に入れないための徹底予防策
大量発生してから対処するよりも、家に入れないための予防が最も重要です。
1. 侵入経路を徹底的に塞ぐ
カメムシはわずかな隙間からも侵入します。
- 窓や網戸の隙間: 窓や網戸に隙間がないか確認し、隙間テープなどでしっかり塞ぎましょう。網戸の破れも補修してください。
- 換気口・通気口: 目の細かいネットやフィルターを取り付けて、侵入を防ぎます。
- エアコンのドレンホース: 排水ホースの先端に目の細かいネットをかぶせて塞ぎます。
- 戸袋・シャッターボックス: 隙間があれば塞ぎましょう。
- エアコンの配管と壁の隙間: パテなどで埋めます。
- 建物のひび割れや隙間: 外部から侵入できる小さな穴やひび割れがないか確認し、補修します。
2. 洗濯物への付着を防ぐ
カメムシは白いものや温かいものに集まる習性があります。
- 洗濯物の取り込み時間: 日が暮れる前、カメムシが活動を始める前に洗濯物を取り込みましょう。
- 洗濯物を干す場所: 可能であれば、カメムシの発生が少ない場所で干す、または乾燥機を使うなどの工夫も有効です。
- 防虫ネット: 洗濯物の上に防虫ネットをかけるのも効果的です。
3. カメムシが嫌がる環境を作る
- ハーブを置く: カメムシはミントやハッカなどの強い香りを嫌うと言われています。玄関や窓辺にハーブを置いたり、ハッカ油スプレーを散布したりするのも効果があるかもしれません。
- 雑草の除去: 家の周りの雑草を定期的に刈り取り、カメムシのエサ場や隠れ家をなくしましょう。
- 殺虫剤の活用: 忌避効果のある殺虫剤を家の外周や窓枠に定期的に散布するのも予防策になります。
まとめ:カメムシ対策は「予防」が肝心!
カメムシの大量発生は、暖冬や夏の高温、エサの豊富さなど、様々な要因が絡み合って起こります。一度家に入ってしまうとあのニオイに悩まされることになるため、何よりも「侵入させない」という予防が大切です。
今回ご紹介した退治方法と予防策を参考に、ご自身の環境に合わせて対策を講じてみてください。あの不快なカメムシから、快適な暮らしを守りましょう!