卒業式の親の足元マナー:ストッキングのデニール数やタイツの常識を解説
お子さんの卒業式は、親にとっても大切な節目。感動の瞬間にふさわしい服装で臨みたいものですよね。中でも、足元のストッキングやタイツ選びは「これで大丈夫かな?」と悩む方が多いポイントです。
特にデニール数や色など、ちょっとした違いで印象が変わることも。今回は、卒業式にふさわしいストッキング・タイツのマナーと選び方について、詳しくご紹介します。
卒業式の足元、基本は「肌色ストッキング」
卒業式のようなフォーマルな場での足元の基本は、肌色のストッキングです。これは、セレモニーシーンにおける伝統的なマナーとされています。
- 素足はNG: いくら暖かい日でも、素足での参加はマナー違反とされています。
- 靴下もNG: カジュアルな印象を与えてしまうため、フォーマルな服装には不向きです。
デニール数ってどう選ぶ?
ストッキングの「デニール」とは、糸の太さを表す単位です。数字が小さいほど薄く、大きいほど厚手になります。
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10~20デニール(薄手):
最も一般的な肌色ストッキングのデニール数です。脚が透けて見えるほど薄手で、素肌感があり、上品でフォーマルな印象を与えます。卒業式に最もふさわしいとされるデニール数です。
- ポイント: 着席時にひざが見えるスカート丈の場合は、伝線しないように予備を持参すると安心です。
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30デニール以上(厚手・タイツ):
30デニールを超えると、脚の透け感が少なくなり、タイツに近い厚みになります。防寒対策にはなりますが、卒業式のようなフォーマルな式典では、カジュアルな印象や重たい印象を与えてしまう可能性があります。
黒ストッキングやタイツはOK?
結論から言うと、卒業式に親が黒いストッキングやタイツを着用するのは、一般的に避けた方が良いとされています。
- 黒ストッキング: お葬式や法事といった弔事のイメージが強く、お祝いの席である卒業式にはふさわしくないと考える人が多いです。ファッションとしての黒ストッキングは魅力的ですが、セレモニーでは避けるのが無難でしょう。
- 黒タイツ: 黒ストッキング以上に厚手でカジュアルな印象が強いため、卒業式には適しません。防寒対策としてタイツを履きたい場合は、中に保温性の高い肌着を着用するなど、別の方法を検討しましょう。
どうしても寒さが気になる場合は?
卒業式が行われる時期はまだ肌寒いこともありますよね。黒タイツを避けて防寒対策をするには、以下のような工夫が考えられます。
- パンツスーツを選ぶ: 足元の冷えが気になるなら、パンツスーツの方が足元をカバーできます。その場合も、足元は肌色のストッキングが基本です。
- 薄手の肌着で防寒: ストッキングの下にインナーパンツを履くのはマナー違反ですが、スーツの中に保温性の高い肌着を着たり、カイロを貼ったりするなどで調整しましょう。
- 移動時は防寒対策: 会場までの移動中に、足元を温めるレッグウォーマーやブーツなどを着用し、会場に入る直前に履き替えるのも一つの方法です。
迷ったらこれ!卒業式ストッキング選びのポイント
- 色: 必ず**肌色(ナチュラルベージュなど)**を選びましょう。
- デニール数: 10~20デニールの薄手のものを選び、上品な透け感を意識します。
- 予備の持参: 伝線しやすいので、会場に到着する前や会場内で履き替えられるように、予備を一枚持っていくと安心です。
- 着圧タイプも検討: 脚がすっきり見える着圧タイプを選ぶのも良いでしょう。
まとめ
卒業式は、お子さんの成長を祝い、感謝を伝える大切な日。親として、ハレの日にふさわしい服装で、気持ちよくお子さんを送り出してあげたいですよね。
足元は、肌色の10~20デニールのストッキングが基本マナーです。黒いストッキングや厚手のタイツは避け、上品で清潔感のある装いを心がけましょう。
これで、当日の足元の不安も解消され、心置きなくお子さんの晴れ姿を見守れるはずです。