お見舞いの現金、新札と旧札どっち?失礼にならないお金の入れ方と向きも解説!


急な入院や病気の知らせ。大切な人へのお見舞いの気持ちを込めて現金を贈る際、「新札と旧札、どっちが良いんだろう?」「お札の入れ方にもマナーがあるの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

お見舞いは、相手の体調を気遣い、心から回復を願う気持ちを伝えるものです。だからこそ、ちょっとしたマナーも大切にしたいですよね。今回は、お見舞いの現金を渡す際の新札と旧札の選び方、封筒へのお金の入れ方、お札の向きまで、失礼なくスマートに渡すためのポイントを詳しく解説します。


お見舞いは「旧札」がマナー!その理由とは?

ご祝儀などのお祝い事では新札を用意するのが一般的ですが、お見舞いの場合、実は**「旧札」**を使うのがマナーとされています。

  • 旧札が良い理由:

    「新札」は、事前に用意周到に準備したという印象を与えます。お祝い事なら喜ばれるこの「準備万端」な姿勢が、お見舞いの場合は**「不幸を予期していた」「病気になるのを待っていた」**というような、不吉な印象を与えてしまう可能性があるためです。急な病気や怪我で慌てて駆けつけたという気持ちを表す意味でも、少し使用感のある「旧札」を選ぶのが適切とされています。

  • どうしても旧札が手元にない場合:

    どうしても新札しかない場合は、一度お札を折ってから封筒に入れるなどして、少しだけ使用感を出してから渡すという方法もあります。ただし、可能であれば旧札を用意するのが最も望ましいです。


封筒へのお金の入れ方と向きは?

お札の選び方だけでなく、封筒へのお金の入れ方にも気を配ることで、より丁寧な印象になります。

1. お札の肖像画は「表側を上」に

封筒にお札を入れる際は、お札の肖像画(人物の顔が描かれている面)が封筒の表側(文字が書かれている面)を向くように入れましょう。

2. お札の人物は「封筒の入り口側」に

複数枚のお札を入れる場合も、全てのお札の肖像画が上に来るように揃え、封筒の口から取り出したときに、肖像画が最初に見えるように入れるのがマナーです。つまり、お札の頭が封筒の蓋がある方向に向くように入れます。

これは、受け取った相手が封筒からお札を取り出した際に、手間なくスムーズに確認できるようにという配慮から来ています。

3. 中袋に入れる場合

水引がついたご祝儀袋など、中袋がある場合は、まず中袋にお札を入れ、その中袋を表包み(外側の袋)に入れます。

  • 中袋へのお札の入れ方: 中袋に入れる場合も、お札の肖像画が中袋の表側(金額などを書く面)を向くように入れます。そして、中袋を表包みに入れる際は、中袋の表側が表包みの表側と揃うように入れましょう。

お見舞いのお金を入れる封筒の種類

お見舞いの現金を包む封筒は、ご祝儀袋とは異なるものを選びます。

  • 基本は「水引のない白封筒」:

    一般的なお病気や怪我のお見舞いであれば、水引が印刷されていない白い封筒(郵便番号欄のないものがより丁寧です)を使用するのが適切です。

    または、白いシンプルな「のし袋」で、水引が印刷されている場合は「結び切り」のものを選びましょう。結び切りは「二度と繰り返さない」という意味合いがあるため、病気や怪我のお見舞いに適しています。

  • 表書き:

    封筒の表には、中央上部に「お見舞」「御見舞」と書き、その下に氏名を書きます。墨の色は、通常の黒色で構いません。


お見舞い金額の相場と渡す際の注意点

お見舞いの金額は、相手との関係性によって変わりますが、一般的に以下の相場が目安とされています。

  • 友人・知人:3,000円~5,000円
  • 親戚:5,000円~10,000円
  • 職場関係(同僚・上司):3,000円~5,000円(連名で出す場合も多い)

【渡す際の注意点】

  • 大部屋の場合:

    病室が大部屋の場合、他の患者さんの目もあるため、人目につかない場所やタイミングを見計らって渡すのが配慮です。無理にその場で渡さず、退院後や、後日改めて渡すという選択肢も検討しましょう。

  • 相手の体調を最優先:

    何よりも大切なのは、相手の体調です。長居はせず、相手の負担にならないよう配慮しましょう。現金を渡すことばかりに気を取られず、温かい言葉をかけることが一番のお見舞いです。

  • 「忌み数」を避ける:

    4(死)や9(苦)を連想させる金額は避けるのがマナーです。例えば、4,000円や9,000円は避けるようにしましょう。


まとめ:心遣いが伝わるお見舞いを

お見舞いの現金を渡すという行為には、金額以上に「相手を気遣う気持ち」が込められています。新札・旧札の選び方や、お札の向き、封筒の種類といった細かなマナーを知っておくことで、あなたの温かい心遣いが、よりスムーズに相手に伝わるはずです。

何よりも、相手の体調が早く回復することを願い、無理のない範囲で心を込めてお見舞いをしましょう。

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