お見舞い「中袋なし」の封筒の書き方、裏面はどうする?
急な入院や体調不良の知らせを受け、お見舞いに行く際、現金を包む「お見舞い袋(熨斗袋)」の準備は大切ですよね。特に、最近は簡略化して中袋なしのタイプを選ぶ方も増えています。しかし、「この場合、封筒の裏にはどう書けばいいんだろう?」と迷ってしまうことはありませんか?
今回は、お見舞いの封筒の書き方で、中袋なしの場合に焦点を当て、特に裏面の記載方法について詳しく解説します。失礼なく、スムーズに感謝の気持ちを伝えるためのポイントをしっかり押さえておきましょう。
お見舞い封筒の基本をおさらい
まず、お見舞い袋の選び方と表書きの基本を確認しましょう。
1. お見舞い袋の選び方
- 水引(みずひき): お見舞いでは、結び切り(一度結ぶと解けない形)の水引を選びます。これは「二度と繰り返さない」という意味合いが込められているためです。色は「紅白」または「赤白」が一般的です。
- のし(熨斗): お見舞いでは、のしはつけません。のしは慶事(お祝い事)に使うものなので、病気や怪我のお見舞いには不適切です。
2. 表書きの書き方
- 上段: 水引の上に「お見舞」または「御見舞」と書きます。
- 下段: 水引の下に、贈り主の氏名をフルネームで書きます。
中袋なしの場合、封筒の裏面はどう書く?
お見舞い袋に中袋がない場合でも、裏面にはいくつかの情報を記載するのがマナーです。
1. 住所と氏名を書く場所
封筒の裏面、左下に、贈り主の郵便番号、住所、氏名を書きます。
なぜ住所を書くのかというと、お見舞いをいただいた方が、後日お礼状や快気祝いを送る際に、誰からいただいたかを正確に把握できるようにするためです。特に、連名で贈る場合や、相手があまり字の得意でない方だと、字を読み間違えてしまう可能性もあります。正確な情報を提供することで、相手の手間を省き、スムーズなお礼に繋がります。
2. 金額は「書かない」のが一般的
ご祝儀袋などでは中袋に金額を書くことがありますが、お見舞い袋(中袋なし)の場合、封筒の裏面に金額を書くことは一般的ではありません。
金額の記載は、受け取った側が整理する際に便利という側面もありますが、お見舞いにおいては、金銭的な援助というよりも「早く元気になってほしい」という気持ちを伝えることが重視されます。そのため、金額を記載すると、受け取る相手に金額を意識させてしまい、かえって負担を感じさせてしまう可能性があるからです。
もし、どうしても金額を把握しておいてほしいと考える場合は、内袋にのみ記載するか、別添えのメモに記載するなどの方法を検討することもできますが、基本的には記載しないことをおすすめします。
これで安心!中袋なしお見舞い封筒の書き方まとめ
中袋なしのお見舞い封筒は、以下のように書くのがベストです。
- 表書き:
- 上段:お見舞 または 御見舞
- 下段:贈り主の氏名(フルネーム)
- 裏書き:
- 左下に、贈り主の郵便番号、住所、氏名
お見舞いを渡す際の「ひとこと」も大切に
封筒の書き方も大切ですが、お見舞いを渡す際の言葉も重要です。
- 「この度は、大変でしたね。どうぞお大事になさってください。」
- 「無理せず、ゆっくり静養してくださいね。」
- 「お見舞いに伺わせていただきました。一日も早いご回復をお祈りしています。」
など、相手の体調を気遣い、回復を願う優しい言葉を添えましょう。長居せず、相手に負担をかけない配慮も忘れずに。
まとめ:心遣いが伝わるお見舞いを
お見舞いの封筒は、中袋なしの場合でも、裏面に贈り主の住所と氏名を記載するのが丁寧なマナーです。金額は書かないのが一般的ですので、注意しましょう。
形式にとらわれすぎず、大切なのは相手を気遣う気持ちです。正しいマナーで、あなたの心遣いが伝わるお見舞いにしてくださいね。