ショーツ(パンツ)の正しい干し方で、型崩れ・伸び・シミを徹底防止!下着を長持ちさせる秘訣
「お気に入りのショーツ、なんだか形が崩れてきた…」「気づいたらゴムが伸びてる…」「このシミ、どうしてだろう?」
毎日身につけるショーツ(パンツ)は、デリケートな素材が多く、実は干し方一つで寿命が大きく変わってしまうのをご存知でしたか?間違った干し方を続けていると、せっかくのデザインや機能が損なわれたり、劣化が早まったりすることも。
今回は、大切なショーツを長く、快適に使い続けるための**「正しい干し方」**について、下着のプロが教える基礎知識をご紹介します。ちょっとしたコツを知るだけで、型崩れや伸び、シミといったお悩みを解決し、お気に入りのショーツがもっと長持ちするようになりますよ!
ショーツを干す前に!洗濯後の「ひと手間」が仕上がりを左右する
洗濯機から取り出したばかりのショーツを、そのままハンガーにかけるのはちょっと待って!干す前にたったひと手間加えるだけで、仕上がりが格段に良くなります。
1. 優しく「形を整える」
洗濯後のショーツは、どうしても生地が寄ったり、よれたりしがちです。これをそのまま干すと、乾いたときに型崩れした状態で固まってしまいます。
軽く振りさばく: 両手でショーツを持ち、軽くパタパタと振りさばいて、全体のシワを伸ばします。
優しく引っ張り、形を整える: ゴムの部分や縫い目を意識しながら、優しくタテ・ヨコに引っ張って、元の形に整えます。特にレースや繊細な生地は、力を入れすぎないように注意しましょう。
このひと手間で、乾いた時のシルエットが格段に美しくなります。
2. 水分を「しっかりきる」
脱水が終わっていても、ショーツにはまだ多くの水分が含まれています。水滴がしたたるほどではないですが、余分な水分をしっかり取り除くことで、乾く時間を短縮し、雑菌の繁殖を防ぎます。
タオルドライ: 清潔な乾いたタオルでショーツを挟み込み、上から優しくポンポンと叩くようにして水分を吸い取ります。絞ったりねじったりするのは、生地を傷める原因になるので避けましょう。
知っておきたい!ショーツの種類別「正しい干し方」のポイント
ショーツには様々なデザインや素材がありますよね。それぞれの特徴に合わせて、最も適した干し方を選びましょう。
1. 基本は「陰干し」でデリケートな素材を守る
どんなショーツにも共通して言えるのは、直射日光を避けた「陰干し」が基本ということ。
直射日光のデメリット: 紫外線は、生地の色褪せや黄ばみの原因になるだけでなく、ゴムやポリウレタンといった伸縮素材の劣化を早めてしまいます。特に白や淡い色のショーツは、黄ばみが目立ちやすいので要注意です。
風通しの良い場所: 日陰でも、風通しが良い場所を選ぶことが大切です。湿気がこもると、乾きが悪くなり、雑菌やカビの原因にもなります。
2. 「平干し」がおすすめ!デリケート素材・レース・ノンシーム(無縫製)ショーツ
特に繊細な素材や、形を崩したくないショーツには、「平干し」が最適です。
平干しのメリット: 生地全体に均等に重さがかからず、自重による伸びや型崩れを防ぐことができます。
平干しに適したショーツ:
レース素材: 繊細なレースは引っ掛かりやすく、自重で伸びやすいので平干しが安心です。
シルクやモダールなどデリケートな素材: 水を含むと重くなりやすく、伸びやすい素材も平干しが良いでしょう。
ノンシーム(無縫製)ショーツ: 縫い目がなく、接着加工されているものが多いため、引っ張られると剥がれやすくなる可能性があります。
ヒップハングやTバックなど、特に形を保ちたいもの
干し方:
平干しネットを使用: 専用の平干しネットがあればベストです。
バスタオルの上: 清潔なバスタオルの上に広げて干すこともできますが、途中で裏返したり、タオルを交換したりして、乾きムラがないようにしましょう。
ハンガーの上: ハンガーの上に広げて乗せるだけでも、平干しに近い効果が得られます。
3. 「筒干し」がおすすめ!スタンダードなショーツ・通気性重視
サイドに縫い目がある一般的なショーツや、通気性を確保したい場合に適しています。
筒干しのメリット: 空気が筒状に入り込み、内側からも乾きやすくなります。ゴムの伸びを防ぎながら効率よく乾かせます。
干し方:
ピンチハンガーのピンチを2つ使う: ショーツの両サイドのゴム部分をピンチで挟んで吊るします。
裾を挟むのはNG: 裾を挟むと、その部分に水の重みがかかり、生地が伸びたり、ピンチの跡が残ったりすることがあります。必ずウエストのゴム部分を挟むようにしましょう。
ショーツ専用ハンガー: 最近ではショーツを筒状に干せる専用ハンガーも販売されています。
4. その他、素材別の注意点
綿素材: 比較的丈夫ですが、直射日光は色褪せの原因になるため避けましょう。
化繊(ナイロン、ポリエステルなど): 速乾性がありますが、熱に弱いため乾燥機の使用は注意が必要です。
吸水ショーツ: 吸水部分がしっかり乾くよう、裏返して干すか、平干しで通気性を確保しましょう。
干し方のNG例!うっかりやってない?
直射日光に当てる: 色褪せ、黄ばみ、ゴムの劣化の原因になります。
乾燥機にかける: 高温で生地が縮んだり、ゴムが劣化したり、レースが傷んだりする可能性があります。どうしても使う場合は、低温・短時間で。
吊るして干す際に、一点集中で挟む: 水の重みでその部分が伸びたり、跡がついたりします。特にサイドを一点で挟むのは避けましょう。
濡れたまま放置する: 雑菌が繁殖し、ニオイやカビの原因になります。
まとめ:ショーツケアは「優しさ」と「通気性」がカギ!
毎日の洗濯・乾燥は、ショーツの寿命を大きく左右する大切なケアです。
干す前のひと手間(形を整える、水分をきる)
素材に合わせた干し方(平干し or 筒干し)
場所選び(陰干し&風通しが良い場所)
これらのポイントを押さえるだけで、お気に入りのショーツが型崩れすることなく、長く美しい状態を保つことができます。ぜひ今日から実践して、デリケートなショーツを優しく労わってあげてくださいね。