ギャーッ!庭にケムシが大量発生!?原因を知って賢く予防&駆除!
暖かくなって、庭の木々や家庭菜園の野菜がぐんぐん育つのは嬉しいけれど、同時に「あのヤツら」も活発になる季節…そう、モコモコした姿がちょっと苦手なケムシです!
「いつの間にか大量発生してる!」「触っちゃったらどうしよう…」「大事な植物が食べられちゃう!」と、ケムシを見つけるとゾッとしてしまいますよね。
でも大丈夫!ケムシが発生する原因を知り、正しい方法で予防や駆除をすれば、あなたのお庭やベランダを快適に保つことができます。今回は、ケムシと上手に付き合うためのヒントをたっぷりご紹介しますね!
なぜウチの庭に?ケムシが発生する主な原因とは?
ケムシが大量発生するのには、ちゃんと理由があります。主な原因を見ていきましょう。
1. 卵が孵化したから!
当たり前ですが、ケムシはチョウやガの幼虫です。成虫になったチョウやガが、卵を産みつけた場所に、季節が来ると一斉に卵が孵化して、ケムシの大群が発生します。特に、同じ種類のチョウやガが好む植物が近くにあると、集中的に卵が産み付けられやすいです。
2. 食料(植物)が豊富にあるから!
ケムシは植物を食べることで成長します。つまり、彼らにとって「ごちそう」がたくさんある場所は、まさにパラダイス!葉っぱが茂った庭木や、柔らかい葉の野菜などは、ケムシにとって最高の食料源となり、そこに集まってきます。
3. 適した気候になったから!
ケムシの多くは、暖かく湿度の高い環境を好みます。春から秋にかけての気温が上昇し、植物が活発に成長する時期は、ケムシにとっても活動しやすい最適な環境となるため、一気に増える傾向があります。
4. 天敵が少ないから!
鳥やクモ、一部の昆虫などは、ケムシの天敵です。もしあなたの庭にこれらの天敵が少ないと、ケムシが安心して繁殖し、個体数を増やしてしまうことがあります。
ギャー!もし触っちゃったらどうなるの?要注意なケムシの種類
全てのケムシが危険なわけではありませんが、中には触ると皮膚炎を起こす「毒性」を持つケムシもいます。特に以下の種類には注意しましょう。
チャドクガの幼虫:ツバキやサザンカなどのツツジ科の植物によく発生します。細かく短い毒針毛を持っており、直接触れなくても風で飛んできた毛に触れるだけで、かゆみや発疹、水ぶくれなどの皮膚炎を引き起こすことがあります。
イラガの幼虫(イラガの毒針毛虫):柿や桜、梅、バラなど、様々な樹木に発生します。全身にトゲのような毒針を持っており、刺されると電気が走ったような激しい痛みが生じ、その後も腫れや強いかゆみが続きます。
ドクガの幼虫:カキ、ウメ、バラ、サクラなど、幅広い植物に発生します。チャドクガと同様に毒針毛を持ち、触れるとかぶれることがあります。
【もし触ってしまったら】
すぐにセロハンテープなどで患部の毛を取り除き、流水で洗い流しましょう。石鹸は毒が広がる可能性があるので使わない方が良いと言われています。かゆみがひどい場合や症状が続く場合は、皮膚科を受診してください。
ケムシは出る前に食い止める!効果的な予防策
ケムシを発生させないのが一番!日頃からできる予防策をご紹介します。
1. こまめな剪定(せんてい)と手入れ
風通しと日当たりを良くする:植物が密集していると、湿気がこもりやすく、ケムシが好む環境になります。定期的に剪定して、風通しと日当たりを良くしましょう。
枯れ葉や雑草を取り除く:枯れ葉の裏や雑草の陰も、ケムシが隠れたり卵を産みつけたりする場所になりがちです。こまめに掃除しましょう。
2. 定期的な植物のチェック
卵のうちに発見!:ケムシは卵から孵化するので、葉の裏などに卵が産み付けられていないか、定期的にチェックしましょう。卵塊を見つけたら、葉ごと取り除いて処分します。
初期の幼虫を発見!:小さいうちに発見すれば、被害が広がる前に取り除きやすいです。葉の食害痕などがないか、よく観察しましょう。
3. 天敵を呼び込むガーデニング
野鳥が来る環境づくり:鳥はケムシを食べてくれる大切な天敵です。庭に鳥が訪れるような木を植えたり、バードバス(水飲み場)を置いたりするのも有効です。
益虫を増やす:テントウムシやハチの一部など、ケムシを捕食する益虫もいます。殺虫剤の乱用は避け、益虫が住みやすい環境を整えましょう。
4. 忌避剤(きひざい)を使う
ケムシが嫌がる成分(植物由来のオイルなど)を含む忌避剤を、予防的に散布するのも効果的です。特にケムシがつきやすい植物には、前もって使ってみるのも良いでしょう。
発生してしまったら!安全で効果的な駆除方法
もしケムシが発生してしまっても、慌てずに落ち着いて対処しましょう。
1. 殺虫剤を使う(最終手段として)
専用の殺虫剤を選ぶ:ケムシ専用、またはチョウ・ガの幼虫に効果のある殺虫剤を選びましょう。植物に使えるかどうかも確認が必要です。
使用方法を厳守:使用上の注意をよく読み、記載されている量を守って使いましょう。特に、食用植物に使う場合は、収穫前日数などを厳守してください。
風のない日に:殺虫剤が周囲に飛び散らないよう、風のない日に使用しましょう。
2. 手で取り除く(毒性がない場合、初期段階)
軍手や割り箸を使う:毒性がないケムシの場合、軍手や厚手のゴム手袋を着用し、割り箸や火バサミなどを使ってケムシを捕まえ、ビニール袋に入れて口を縛って処分します。決して素手で触らないようにしましょう。
大量発生している場合は難しい:数が多すぎる場合は、殺虫剤の方が効率的です。
3. 高圧洗浄機やホースの水圧で吹き飛ばす
初期の小さなケムシや、まだ大量発生していない場合、ホースの水を勢いよくかけて吹き飛ばすのも有効です。ただし、植物を傷めないよう注意しましょう。
4. 専門業者に相談する
チャドクガなど毒性の強いケムシが大量発生している場合や、高い木の枝にいて対処が難しい場合は、無理せず専門の害虫駆除業者に相談しましょう。安全に駆除してくれます。
まとめ:ケムシ対策は、日々のチェックと早めの行動がカギ!
「ギャーッ!」となりがちなケムシですが、発生する原因を知り、日頃から植物をこまめにチェックしていれば、大きな被害になる前に食い止めることができます。
予防策をしっかり行い、万が一発生してしまっても、慌てずに適切な方法で対処すれば大丈夫。今年のガーデニングシーズンは、ケムシに悩まされずに、きれいな花や美味しい野菜を思う存分楽しみましょうね!