え、桃が茶色に変色!?これって食べられるの?美味しい桃の見分け方と保存術!
夏の果物の女王といえば、やっぱり桃ですよね!あの甘くてジューシーな香りと、とろけるような食感は、まさに至福のひととき。
でも、せっかく買ってきた桃の皮を剥いてみたら、「あれ?中が茶色に変色してる…」「なんかブヨブヨしてる部分がある…」なんて経験、ありませんか?
これって、もしかして腐ってるの!?食べちゃっても大丈夫?と不安になりますよね。今回は、桃が変色する原因から、食べられるかどうかの見分け方、そして二度とガッカリしないための「美味しい桃の見分け方」と「長持ちさせる保存術」まで、桃好きさん必見の情報をお届けします!
なぜ桃は茶色に変色しちゃうの?意外な理由と危険な理由
桃の果肉が茶色に変色してしまうのには、いくつかの理由が考えられます。
1. 酵素による「酸化」(食べられる可能性大!)
りんごを切ってしばらく置くと茶色くなるのと同じで、桃も空気に触れることで「酸化」して茶色く変色することがあります。特に、桃に含まれるポリフェノールという成分が、酵素の働きで酸化反応を起こすためです。
これは、桃が傷んでいるわけではなく、食べても問題ない場合がほとんどです。変色した部分を取り除けば、美味しくいただけます。ただし、見た目が悪くなるのは避けたいですよね。
2. ぶつけたり、圧力がかかったりした「傷み」(食べられることが多い)
桃はとてもデリケートな果物です。ちょっとした衝撃で、果肉が内出血のような状態になり、茶色く変色することがあります。お店に並ぶまでや、自宅に持ち帰る途中でぶつかったり、上に重いものを置いたりしたことが原因で起こります。
この場合も、腐敗菌によるものではないので、傷んだ部分を取り除けば食べられることが多いです。
3. 冷蔵庫に入れすぎた「低温障害」(食べられるが風味が落ちることも)
桃を冷蔵庫で長く保存しすぎると、**「低温障害」**を起こして、果肉がブヨブヨになったり、茶色く変色したりすることがあります。桃は熱帯原産の果物なので、冷蔵庫のような低温環境は苦手なんです。
低温障害を起こした桃は、食感や風味が損なわれていることが多いですが、完全に腐敗していなければ食べられます。
4. 腐敗による「変色」(これはNG!)
残念ながら、本当に腐ってしまった場合も茶色く変色します。腐敗による変色の場合は、以下のような特徴が見られます。
異臭がする:酸っぱい匂いや、カビ臭い匂い、腐敗臭がする。
触るとブヨブヨを通り越してドロドロしている。
カビが生えている(白いカビや緑色のカビなど)。
全体的にツヤがなく、しなびている。
これらのサインが見られたら、もったいないですが食べるのはやめましょう。
茶色に変色した桃、食べられるかどうかの見分け方!
さて、一番知りたいのが「これ、食べられるの!?」という見極め方ですよね。
匂いを嗅ぐ:甘くてフルーティーな桃本来の香りがするか、それとも異臭(酸っぱい、カビ臭い、腐敗臭など)がするかを確認します。甘い香りがすればOKなことが多いです。
触感を確認する:変色している部分以外が、桃本来のハリや弾力があるか確認します。全体的にブヨブヨしている場合は注意が必要です。
変色部分の状態を見る:茶色くなっている部分が、乾いている、または少し柔らかい程度で、周辺にカビが生えていなければ、酸化や軽い傷みによる変色である可能性が高いです。その部分を切り取れば、他の部分は美味しく食べられます。
少しでも異変を感じたり、不安に思ったりした場合は、無理して食べるのはやめましょう。 食材は安全が第一です。
ガッカリしない!美味しい完熟桃を見分けるコツ
せっかく買うなら、中まで真っ白でジューシーな美味しい桃を選びたいですよね!
「お尻」の色をチェック!:桃の底の部分(お尻)が、きれいなクリーム色や乳白色になっているものが、しっかり熟しています。この部分がまだ緑色のものは、熟しきれていない可能性があります。
縫合線(ほうごうせん)に注目!:桃には、お尻からヘタにかけて一本の線(縫合線)があります。この線がくっきりしているよりも、左右対称で割れ目がないように、ふっくらと丸みを帯びているものが美味しい桃のサインです。
産毛(うぶげ)がしっかりあるか?:桃の表面には、ふわふわとした細い産毛があります。この産毛がしっかり残っていて、触ると少しザラザラするものが新鮮な証拠です。産毛が擦れてなくなっているものは、何度も触られているか、鮮度が落ちている可能性があります。
甘い香りがするか?:鼻を近づけてみて、桃独特の甘く芳醇な香りが強く感じられるものは、食べ頃です。
ほどよい柔らかさがあるか?:手のひらで優しく包み込むように持ち、少し弾力を感じるくらいのものがおすすめです。硬すぎるものはまだ熟しきっておらず、柔らかすぎるものは熟しすぎている可能性があります。
美味しさをキープ!桃の正しい保存方法
桃はデリケートなので、保存方法を間違えるとすぐに傷んでしまいます。
1. 追熟が必要な場合
まだ硬く、青みが残る桃は、常温で追熟させましょう。直射日光の当たらない、風通しの良い涼しい場所で保存します。乾燥を防ぐために、新聞紙などで一つずつ包んでおくのがおすすめです。
桃は追熟すると甘みが増し、香りが強くなります。甘い香りがしてきたら食べ頃のサインです。
2. 食べ頃の桃の場合
食べる2~3時間前に冷蔵庫へ!:桃は低温に弱い果物なので、冷蔵庫に入れすぎると低温障害を起こしてしまいます。食べ頃の桃は、食べる直前(2~3時間前)に冷蔵庫で冷やすのがベストです。
乾燥を防ぐ:乾燥しないよう、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れるか、一個ずつラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ入れましょう。
3. 冷凍保存もできる!
食べきれない場合は、冷凍保存も可能です。皮を剥いて種を取り除き、カットしてからレモン汁を少々かけて変色を防ぎ、ジップロックなどに入れて冷凍しましょう。シャーベットのように食べたり、スムージーに活用したりできます。
まとめ:桃の変色に慌てず、美味しく楽しもう!
桃が茶色に変色していても、多くは酸化や傷みによるもので、適切な対処をすれば美味しく食べられることが多いです。ただし、異臭がしたり、ドロドロしていたりする場合は、無理せず処分しましょう。
そして、次にお買い物に行く際は、今回ご紹介した「美味しい桃の見分け方」を参考に、最高の桃を選んでみてくださいね。正しい保存方法で、夏の味覚の王様、桃を最後まで存分に楽しんでください!