ぎっくり腰で動けない…救急車を呼ぶべきか?判断基準と対処法
「突然の激痛で腰が動かない…!」
ぎっくり腰になった経験がある方は、あの耐え難い痛みの辛さをよくご存知かと思います。特に、全く動けないほどのひどい症状だと、「救急車を呼んでもいいのだろうか?」と悩んでしまいますよね。
この記事では、ぎっくり腰で動けない時に救急車を呼ぶべきかどうかの判断基準と、病院に行くまでの応急処置について詳しく解説します。いざという時のために、ぜひ知っておいてください。
ぎっくり腰で救急車を呼ぶべきか?判断のポイント
結論から言うと、単なるぎっくり腰であれば、基本的に救急車を呼ぶ必要はありません。
しかし、以下のような場合は、単なるぎっくり腰ではない可能性があり、すぐに救急車を呼ぶべきです。
1. 排尿・排便ができない、または失禁してしまう
腰痛に加えて、排泄がコントロールできない、または全く出ないなどの症状がある場合、重篤な病気(馬尾症候群など)の可能性があります。これは緊急性が高いため、迷わず救急車を呼びましょう。
2. 足に力が入らない、しびれが強い
足が麻痺して力が入らない、片足だけ強くしびれるなどの症状は、神経が圧迫されているサインかもしれません。この場合も、早急な治療が必要となります。
3. 発熱や吐き気などの全身症状がある
ぎっくり腰は通常、発熱を伴いません。もし腰痛に加えて高熱が出たり、強い吐き気がある場合は、内臓の病気(尿路結石など)が原因である可能性も考えられます。
これらの症状がない場合は、救急車ではなく、自力で病院に行くことを目指しましょう。
救急車を呼ばずに病院へ行くまでの対処法
ぎっくり腰で動けない時、最も大切なのは「無理に動かないこと」です。
1. 痛くない体勢で安静にする
痛みを感じない、または和らぐ体勢を探して、とにかく安静にしましょう。横向きになり、膝を軽く曲げて抱え込むような姿勢が楽になる人が多いです。クッションや枕を膝の下に挟むのも効果的です。
2. 患部を冷やす
急性的な痛みがある場合は、患部を冷やすのが基本です。保冷剤などをタオルで包み、痛みのある部分に当てて冷やしましょう。これにより、炎症を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。
3. 家族や友人の助けを借りる
自力で動けない場合は、無理せず家族や友人に助けを求めましょう。トイレに行く時や、病院に行くための移動も、一人で無理をすると症状が悪化する可能性があります。
病院はどう選ぶ?
整形外科を受診するのが一般的です。もし、自力で歩くのが困難な場合は、かかりつけ医や近所のクリニックに電話して、往診が可能か尋ねてみるのも一つの手です。また、多くの救急外来では、ぎっくり腰の診察も行っています。
まとめ:冷静な判断と無理のない行動を
ぎっくり腰で動けない時は、まず冷静に自分の体の状態をチェックすることが大切です。
ご紹介したような緊急性の高い症状がない場合は、焦って無理に動かず、安静にして痛みが引くのを待ちましょう。
もし不安なことや、どうしていいか分からないことがあれば、一人で悩まずに#7119(救急安心センター事業)に電話で相談するのも有効な手段です。