「海運業界はやめとけ」と言われる理由とは?現役が語る仕事のリアル
「海運業界はやめとけ」という言葉を耳にしたことはありませんか?
給料が高いイメージがある一方で、実は厳しい一面も持ち合わせていると言われる海運業界。
この記事では、海運業界の仕事のリアルな部分に焦点を当て、「やめとけ」と言われる理由を徹底的に解説していきます。
海運業界への就職や転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ「海運業界はやめとけ」と言われるのか?
海運業界には、多くの魅力がある一方で、人によってはデメリットと感じられる点も確かに存在します。
主な理由を3つご紹介します。
1. 不規則な生活と肉体労働
特に船員として働く場合、一度船に乗ると数週間から数ヶ月間、陸に上がれないことも珍しくありません。
24時間体制で船を動かすため、昼夜逆転の生活になったり、天候に左右される過酷な環境での肉体労働が求められます。
これが「海運業界はやめとけ」と言われる大きな理由の一つです。
陸上勤務の社員(陸員)は、船員とは働き方が異なりますが、それでも急なトラブル対応などで不規則な勤務になることもあります。
2. 景気変動の影響を受けやすい
海運業界は、世界経済の動向に大きく左右されます。
好景気のときは多くの荷物が動き、莫大な利益を上げることができますが、不景気になると物流が停滞し、業績が悪化するリスクもあります。
特に、コンテナ船を運航する会社は、景気変動の波をダイレクトに受けやすい傾向にあります。
景気の波に左右される不安定さを懸念して、「海運業界はやめとけ」とアドバイスされることも少なくありません。
3. 専門性が高く、閉鎖的な業界
海運業界は専門知識やスキルが求められるため、一度この業界に入ると、他業種への転職が難しいと感じる人もいます。
また、独特の商慣習や人間関係があり、良くも悪くも「閉鎖的」だと感じられることもあります。
そのため、新しい環境に飛び込むのが苦手な人や、様々な業界でスキルを磨きたい人には、不向きだと感じるかもしれません。
でも、こんな人には「海運業界」が向いている!
海運業界は厳しい面もありますが、それ以上に大きな魅力とやりがいを感じられる仕事です。
以下のような人は、海運業界で活躍できる可能性が高いでしょう。
1. グローバルな仕事に魅力を感じる人
海運業界は、世界の物流を支えるグローバルな仕事です。
世界中の人々と関わりながら、スケールの大きな仕事に挑戦したい人には、これ以上ないほど魅力的な環境と言えるでしょう。
異文化に触れたい、海外で活躍したいという人にはぴったりの業界です。
2. 安定した収入と高い給料を求める人
船員として働く場合、給料水準は一般的に高い傾向にあります。
航海中は食費や居住費がかからず、給料のほとんどを貯金できるという大きなメリットもあります。
陸員も、大手企業であれば年収水準が高く、安定した収入を得られることが多いです。
3. 「縁の下の力持ち」として社会貢献したい人
海運業界は、私たちの生活を支える上で欠かせない存在です。
海運業界がなければ、私たちの身の回りにある物のほとんどは手に入りません。
自分が世界の物流を支えているという誇りや、社会貢献しているというやりがいを感じながら働きたい人には、最適な業界です。
まとめ:海運業界は「やめとけ」?それとも「やめないでおけ」?
「海運業界はやめとけ」という言葉は、その厳しい側面だけを切り取った一面的な見方かもしれません。
不規則な生活や景気変動のリスクはありますが、それ以上に海運業界にはグローバルな仕事のやりがいや高い給料など、大きな魅力がたくさんあります。
海運業界で働くことを検討する際は、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解した上で、自分の価値観やライフスタイルに合っているかどうかを見極めることが大切です。