命を守る!知っておきたい脳卒中のサインと緊急対応のすべて
「なんだかろれつが回らない…」「急に片側の手足がしびれてきた…」
もし、あなたや身近な人にこのような症状が現れたら、それは脳卒中のサインかもしれません。脳卒中は、一刻を争う病気です。適切な応急処置と迅速な対応が、その後の人生を大きく左右します。
この記事では、脳卒中の初期症状を正しく認識するためのチェックリストから、迷わず取るべき行動まで、大切な情報をわかりやすく解説します。
放置しないで!脳卒中の前兆と初期症状
脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりすることで起こる病気の総称です。その症状は、大きく分けて「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の種類に分かれ、それぞれに特徴的なサインがあります。
たとえ一過性であっても、これらのサインが見られた場合は、「一過性脳虚血発作」の可能性があります。これは、本格的な脳卒中が起こる前兆と考えられており、決して放置してはいけません。
覚えておきたいFASTのサイン
アメリカ脳卒中協会が提唱するFASTは、脳卒中の代表的なサインを簡単に覚えるためのチェックリストです。
Face(顔): 口元がゆがむ、左右対称でない
Arms(腕): 片方の腕が上がらない、しびれる
Speech(言葉): ろれつが回らない、言葉が出てこない
Time(時間): これらのサインが見られたら、すぐに救急車を呼ぶ
脳卒中かな?と思ったら迷わず取るべき行動
もしFASTのサインに当てはまる症状が見られたら、ためらわずに救急車を呼んでください。応急処置として、本人が楽な姿勢になるよう横にさせ、衣服をゆるめて呼吸を楽にさせることが大切です。
決して、自己判断で水を飲ませたり、歩かせたりしてはいけません。早期に専門医の診察を受けることが、その後の予後を大きく左右します。
病院では、MRIなどの検査を行い、脳卒中の種類を特定します。脳梗塞と診断された場合、発症から4.5時間以内であれば「血栓溶解療法(t-PA)」という治療法が選択できる場合があります。この治療は時間との勝負となるため、迅速な行動が求められるのです。
脳卒中は予防できる!今日からできること
脳卒中の最大の原因の一つは「高血圧」です。日頃から健康的な生活を心がけることが、何よりの予防になります。
バランスの取れた食事
適度な運動
禁煙・節酒
もし脳卒中を発症してしまった場合でも、適切なリハビリと介護を受けることで、生活の質を向上させることができます。
最後に
脳卒中は、他人事ではありません。サインを正しく知り、もしものときに備えておくことが、あなた自身や大切な人の命を守ることにつながります。この記事が、皆さんの健康を守る一助となれば幸いです。