鉋(かんな)とは?各部名称から裏金の役割まで徹底解説
木工初心者でも気になる鉋(かんな)。木材を平面や曲面に削る道具で、大工仕事には欠かせません。この記事では、鉋の種類や各部名称、そして裏金の役割までわかりやすく解説します。
鉋の基本と種類
鉋は木材を削るための伝統的な道具です。大工さんがよく使うのは平鉋(ひらがんな)で、刃が1枚の「一枚刃鉋」と、刃と裏金の2枚を組み合わせた「二枚刃鉋」があります。教習所や実践では、安定して削れる二枚刃鉋が主に使われます。
鉋台(かんなだい)の各部名称
鉋台は、刃を固定しながら木材の上を滑らせる台座です。各部の名称と役割は以下の通りです。
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台頭(だいがしら):両端を叩くと刃が抜ける部分
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台尻(だいじり):鉋台の後ろ端
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押さえ棒(おさえぼう):裏金を固定する棒
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押さえ溝(おさえみぞ):鉋刃を支える溝
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上端・下端:鉋台の上下の面
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背中馴染み:刃の背が接する斜面
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甲穴:鉋くずを排出する穴
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刃口(はぐち):刃が出る部分
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木端返し(こっぱがえし):台尻側の鉋くず出口
鉋刃(かんなば)の各部名称
鉋刃は硬い鋼と柔らかい地金を接合した刃物です。
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おもて:銘が彫られている面
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うら:鋼が鍛接され、中央に「裏すき」がある面
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カエサキ:地金と鋼の境目
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背中(甲):銘の反対面
裏金(うらがね)の役割
裏金は、鉋刃の下に敷く補助板で、刃を安定させ逆目ぼれを防ぐ重要なパーツです。裏金を正しく整えることで、削り面が滑らかになり、木材を傷つけずに作業できます。
鉋での木材削りのポイント
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順目と逆目を見極める
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裏金を調整して逆目ぼれを防ぐ
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鉋刃の角度や出具合を正確に保つ
これらを押さえることで、初心者でも美しい削り面を作れます。